新しい3焦点眼内レンズ ファインビジョンHP〈横浜市 梅の木眼科クリニック〉

query_builder 2023/11/28
白内障
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季節外れに暖かい日があったせいか、最近目の痒みを感じられる方も増えてらっしゃいます。乾燥も強くなってきているので、ほこり等でアレルギーを起こしているかと思われます。まだ、はやり目も猛威を振るっており、めやにが多くなった場合には早めの受診をお勧めいたします。


さて、今回は新しい多焦点眼内レンズ、ファインビジョンHPのご案内です。多焦点眼内レンズにつきましてはこちらをお読みください。

BVI社より発売されているファインビジョンHPは、2023年に新たに「選定療養」として厚生省に承認されました。ファインビジョン自体は2010年に登場した「世界初」の3焦点眼内レンズであり、ヨーロッパでは今でも最も使用されている3焦点眼内レンズです。


現在主に使用されている3焦点眼内レンズであるクラレオンパンオプティクスと、ファインビジョンHPが今後の今後の選定療養対応の多焦点眼内レンズの双璧をなすと考えています。


多焦点眼内レンズについて詳しくはこちらをお読みください。



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ファインビジョンHPの特徴


ファインビジョンは「遠方と近方」、「遠方と中間」の2種類の2焦点眼内レンズを組み合わせるとによって「遠方・中間・近方」の3つの距離にピントを合わせることが可能になっています。また、レンズデザインには独自のFINEテクノロジーが使われており、以下のような特徴があります。


・夜間の見え方が良好

通常、多焦点眼内レンズは暗くなると見づらさが強くなる傾向がありますが、ファインビジョンは独自の設計により暗所時に遠方の視力が落ちづらいようにできています。


上のグラフは瞳孔の大きさとレンズの配分になるのですが、瞳孔が大きくなるにつれて、遠くの配分が多くなり、手元がやや落ちるようになっています。

多少点眼内レンズでよくある、光が滲んだ感じに見える、ハロー・グレアも他のレンズと比較すると、強く感じることは少ないようです。


・幅広い焦点深度

ファインビジョンは遠方から30cmまで連続して良好な視力が得られます。これにより、91.3%の方がメガネなしで不自由なしという回答があります。近くが裸眼でもはっきり見えやすいのが特徴です。


実際にファインビジョンを選択された方のお話でも遠くから近くまですっきり見えるというお話をいただくことが多いので、良いレンズなんだなと思います。



ファインビジョンのデメリット


ファインビジョンのデメリットは以下のようなものがあります。


・乱視用のレンズがない

現在日本で選定療養として認定されているものでは、ファインビジョンは乱視矯正用のレンズがありません。ですので、乱視がある方はクラレオンパンオプティクスをお勧めします。


・中間距離が少し弱い

中間(50cmから70cm)での視力の落ち込みが少しあると言われており、PC作業等がメインになる方や、暗いところで手元の作業をしたい方などは適合しない場合があります。



実際に選定療養の多焦点眼内レンズが増えるにつれて、選択肢の幅が広がり、眼内レンズの選択により悩むようになりますが、患者様一人一人のライフスタイルによって合うレンズが変わってきます。梅の木眼科クリニックでは、手術の前にお話をよく聞いた上で、患者様に一番合うと思われる眼内レンズをご案内してまいります。

自分はどんなレンズが良いのかなど迷われた際は一度ご相談にいらしていただければ幸いです。

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梅の木眼科クリニック

住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区西谷1-25-21 ポンデロッサ西谷1F・2F

電話番号:045-371-2666

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