色覚異常の方の見え方はスマホアプリで疑似体験できます〜横浜市 梅の木眼科クリニック〜

query_builder 2022/09/08
小児眼科一般眼科
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 色覚異常の検査は、昔は小学生1年生の時に必ず行われていました。一時、学校での検査はしない方向になっていましたが、現在は希望者には検査が行われるようになっています。

 色覚異常というと、色がまったく認識できないというイメージがありますが、実際に色の判別が困難な人はごく少数で、大半が色を判別しづらいという軽度な症状です。


  色覚異常は大きくふたつに分けられ、遺伝などが原因で生まれつき色覚異常を持っている場合を「先天色覚異常」、網膜や視神経、脳などの病気やけがが原因となり起こる場合を後天色覚異常といいます。日本眼科学会によると生まれつき、なんらかの色覚異常を持っている日本人は男性で約5%、女性が0.2%と言われています


  人が色を判断する際に重要なのが赤、緑、青の3つの要素です。それらが認識できると一般的に正常な色覚を得られるとされています。

  一方、先天色覚異常の症例として最も多いのは、医学的には不正確な表現になりますが、わかりやすくいうと条件によって赤と緑の見分けがつきにくい「赤緑色覚異常」ですのでこちらについて簡単にご説明します。


  また、 赤緑色覚異常の中で、赤の識別がしにくい場合には1型色覚異常、緑の識別がしにくい場合には2型色覚異常と大きく分類されます。  

 たとえば、色覚が正常な人が「赤」「緑」「オレンジ」「黄緑」の4色をグループ分けすると、「赤・オレンジ」と「緑・黄緑」とするのに対して、赤緑色覚異常の人は「赤・緑」と「オレンジ・黄緑」にグループ分けします。赤と緑が同じように見えるため、その区別がつきにくく同じような色と判断してしまいやすくなります。

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 色覚異常の方が見づらい色の組み合わせで代表的なものは上の色使いのようなものです。このような色が隣り合っていた場合や、信号などは色が分かりづらい典型です。ですので黒板に青や赤のチョークで書くと読み取りづらかったりもします。

 信号がわからないのでは危ないじゃないか・・・と思いがちですが、生まれながらにしてこの見え方の方々は、点滅している場所で判断をしています。社会的にも色のバリアフリー化が進められており、命の危険が迫るような場所では認識しづらい色使いは避けられています。




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 ”色覚異常の方は、どんな場面で色が見分けづらいのだろか?”、”どんなふうに見えているんだろうか?”

 ご家族の中に色覚異常の方がいらっしゃれば殊更だと思いますが、実際どのような見え方をしているのか気になることがやはりあると思います。その際にお試しいただきたいのがスマホアプリにある色のシミュレータ“です。このアプリは実際のカメラで1型、2型の色覚異常の方がどの用に見えているのか疑似体験ができるのです。


当院にある検査機器をアプリで撮影してみました。赤と緑の色合いがだいぶ違って見えるのがわかります。


 無料で簡単に色覚異常の見え方を実体験できますので、ご興味のおありの方はぜひお試しください。(下記リンクよりダウンロードページ(外部サイト)に移動できます。)


android向けGoogle Play 色のシミュレータ(外部サイト)

iPhone向けApp store 色のシミュレータ(外部サイト)


 横浜市にあります梅の木眼科クリニックでは、色覚異常の検査としてスクリーニングとなる石原式色覚表(一番最初の写真)、色覚異常の詳しい検査となるパネルD15検査の二種類があります。検査で色覚異常を指摘された方はもちろん、お子さんの色使いが人と違うなどで気になっていらっしゃっていらっしゃるようでしたら、一度検査をしてみることをお勧めいたします。(混雑の具合によっては予約での検査となることがありますことをご了承下さい。)



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梅の木眼科クリニック

住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区西谷1-25-21 ポンデロッサ西谷1F・2F

電話番号:045-371-2666

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