当院で切開した霰粒腫(ものもらい)の術後経過をお見せします。〈横浜市 梅の木眼科クリニック〉

query_builder 2022/09/15
一般眼科
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 先日当院にて霰粒腫(ものもらい)を切開してほしいとのことで来院された患者様のご協力をいただき、霰粒腫の切開後の傷口の治り具合を経過として追えたのでご紹介したいと思います。 その患者様は、海外在住であり、コロナの影響でなかなか帰国できなかったのですが、ようやく帰国できる機会が近づいたところで上まぶたの腫れがひどくなったとのことでご相談にいらっしゃいました。

 点眼や軟膏および内服で最初は経過を見ることが多い霰粒腫ですが、せっかくの帰国までに治らないと嫌とのことで、早々の切開を予定させていただきました。術前の状態はこのような具合でした。上眼瞼に赤くぽっこりとしたできものが見受けられます。目を閉じるとなお分かります。

霰粒腫の切開はふた通りあります。まぶたの表(皮膚側)から切開する場合と裏(瞼板側)から切開する方法です。 どちらから切るかは術者によっても方針が変わると思いますが、私的には出っぱる方向で決めることが多いです。 霰粒腫は瞼板というまぶたの中の固い組織にあるマイボーム腺という脂を出す腺が詰まって炎症を起こす病気です。 ですので、膨らみ方によって表面に出てくるか、まぶたの裏の方に出てくる変わります。 出っぱってきた方から切った方が綺麗に摘出できるので状態によって変えています。皮膚側からの切開では皮膚を切るので縫う必要があり、稀に傷跡が目立つことがありますが、完全に摘出しやすいこともあり、今回は皮膚側からの切開を選択しました。

 霰粒腫切開の実際は、点眼麻酔および局所浸潤麻酔で行います。不安が強い場合や、お子さんの場合は笑気麻酔を併用して、少しぼんやりした状態で行います。今回の患者様は今まで手術も何もされたことがなかったとのことで、緊張が強かったのですが、笑気麻酔を使用せずに行いました。 皮膚を切開し、膿や粥状物をできる限り取り除き、皮膚を縫合して手術終了です。実際の手術時間は10分から15分程度といったところでしょうか。術後傷口から出血を認めることがありますので、5分ほど圧迫止血を行ったのちお帰りいただきます。


手術翌日の経過です。皮膚切開の内出血やしこりの痕がまだ見えます。この状態ではもう痛みはないとのことでした。


 術後の安静や生活上の制限はほぼありません。お風呂も洗顔も通常通りで問題ありませんが、お化粧に関しては抜糸までお待ちいただいています。傷口は湿潤にしておいた方が綺麗に治るので、軟膏を塗っていただきます。切開部分が目立つことは少ないのですが、日焼けにより目立つようになることがあるので、術後1ヶ月くらいは日焼け止めを使用していただくようにすると良いと思います。


術後一週間です。抜糸の日なのですが、傷口もほぼ目立たなくなってきています。黒い二本の糸がついているのが分かります。抜糸は当院では術後5日から1週間で行うことが多いです。外来で行いますが、少しちくっとするくらいです。


抜糸後3日目です。うっすら傷口にかさぶたのようなものが見えますが、ほとんど目立ちません。


抜糸後一週間です。再発もなく経過良好です。


術後1ヶ月の状態です。傷口は言われなければ目立たない程度になっています。


あくまで一例ですが、霰粒腫が大きくなってしまった時は切開することで目立たなくなることが多いです。必ずしも全員が同じような経過をたどるわけではないですし、多少術後にも腫れが残ってしまうこともあります。その場合は点眼、軟膏を継続することで徐々に小さくなっていくこともあります。


霰粒腫が大きくなったり、お薬で治らないことがございましたらご遠慮なく相談にいらして下さい。


※霰粒腫切開は、お待ちいただければ極力当日にするようにしておりますが、外来の状況により、後日ご予約でさせていただくこともございます。あらかじめご了承ください。

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梅の木眼科クリニック

住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区西谷1-25-21 ポンデロッサ西谷1F・2F

電話番号:045-371-2666

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