横浜市の眼科よりつけ心地の良いコンタクトレンズの選び方のコツをご紹介します。

query_builder 2022/03/13
一般眼科

 梅の花が満開となり、暖かい日が続いていますね。当院は横浜市保土ヶ谷区にあります梅の木交差点のすぐ目の前ですが、地名ほど梅の木が生えていませんが、少し歩くとちらほら見えてきます。

外を歩くのには心地よい春の陽気ですが、花粉も最高潮。外出時の防備、帰宅時には花粉を払ってから入るなど心がけてください。


 学生さんは卒業式のシーズンですね。コロナ禍ではありますが、その中でも折角の春休み、遊びも仕事も勉強もぜひ満喫してください。春休みのシーズンは新生活の前の準備としてコンタクトレンズを始めてみようと思われる患者様が多くなるシーズンでもあります。そこで今回はどのようなコンタクトがつけ心地が良いのか?ということを書いてみようと思います。


 現在の使い捨てソフトコンタクトレンズは各社様々な工夫、付加価値をつけて商品を改善しています。沢山ありすぎてどれが良いのかわからない。逆にどれでも一緒じゃないか?などと思われるかもしれません。ですが、実際つけてみるとつけ心地が良くないや乾いて長くつけていられないなどということが時にあります。ですので、つけ心地がよい、乾燥感の少ないコンタクトレンズを選ぶ上で見ていただきたい点を4つまとめてみたいと思います。

つけ心地の良いコンタクトレンズの条件

酸素透過率

 めがねとは違いコンタクトレンズは眼球に直接接触するものです。レンズが瞳の表面を覆っているため、目が呼吸をしづらい状態になっています。 酸素透過率(Dk値)の高いコンタクトレンズでは、目に酸素が届きやすいため、目の負担を軽減することができます。目に酸素が届かない状態が続くと、つけ心地が悪くなるだけではなく、充血や角膜の混濁、角膜への血管侵入(パンヌス)などの眼障害といったトラブルに発展するリスクが高まってしまいます。快適なつけ心地をキープするために、コンタクトレンズは酸素透過率の高いものを選ぶことが大切です。


瞳に触れる部分の含水率

 コンタクトレンズは常に瞳に触れているため、レンズに傷がついていたり、レンズが乾燥していたりすると、その影響を受けて目が傷つきやすくなってしまいます。一方、コンタクトレンズの瞳に触れる部分が目に優しい設計であれば、目にかかる負担を軽減することにつながります。 その中で重要なのが含水率です。含水率とは、レンズがどのくらい水分を含んでいるかを表す指標です。コンタクトレンズの瞳に触れる部分(角膜側)の含水率が高いほど、装着時のうるおい感がアップし、つけ心地を向上させることが期待できます。 ただし、含水率が高くなると、水分が蒸発しやすくなるというデメリットもあるため、かえって乾燥感を招いてしまうこともあります。つけ心地の良いコンタクトレンズの実現のためには、コンタクトレンズの瞳に触れる部分(角膜側)の含水率の高さと、目の乾きにくさのバランスが大切です。

瞳と当たる部分のなめらかさ(潤滑性)

 人は1日におよそ14,000回もまばたきをしています。まばたきは涙を交換させ、目にうるおいを持たせるために不可欠な生理現象ですが、コンタクトレンズの装用時には、このまばたきとコンタクトレンズの動きが不快感や違和感の原因になることがあります。 というのも、まばたきをする度にレンズとまぶたが擦れてしまい、この摩擦が目の乾燥感を招いてしまうからです。レンズとまぶたの摩擦はドライアイや結膜炎の原因にもなるため、コンタクトレンズを装用する際は注意する必要があります。 そこで注目したいのが、コンタクトレンズのなめらかさ(潤滑性)です。この潤滑性を高めるために、海藻のぬめり感の成分であるアルギン酸を使用するなど各社様々な工夫をしています。パンフレットなどで見てみると面白いかもしれませんのでご興味のある方は各社どんな工夫をしているのかご覧になってみてください。

コンタクトレンズのフィッティング

 コンタクトレンズは角膜の上に装着されますが、目とコンタクトレンズの間には涙があります。この涙は瞬きをした時にコンタクトレンズが動くことによって入れ替えが行われます。そのためコンタクトレンズは少し動くくらいが良いのです。どんなに質の良いコンタクトレンズを使っても、あまりに動きすぎるとまばたきの度に見え方が変わってしまったり、ごろつきの原因になったりしますし、動かなすぎると乾燥感や充血の原因になってしまいます。このフィッティングは角膜のカーブとコンタクトレンズのカーブ(ベースカーブ:BC)がしっかりあっている事が肝心です。ですので、新しい種類のコンタクトレンズを使いたい時には必ず眼科でフィッティングを見てもらって使用することをお勧めします

 コンタクトレンズを選ぶ上で気にするところは以上のようなことかと思います。今の時代ネットで買えるサイトが沢山あります。普段使っているものが目に合っている場合には便利だと思います。しかし、現在使用しているレンズが合わないからといって、他の種類のものを使ったりする場合には眼科で合わせてもらってからお買い求めいただくことを強くお勧めいたします。



 最後にコンタクトレンズを寝ている間つけっぱなしなど、無理に使用することは絶対やめましょうね。最悪の場合、コンタクトレンズを装用できるできない以前の状態になってしまうこともあります。適切な使用法をしていただき、快適なコンタクト生活をお送りしてくださることを切にお願い致します。

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梅の木眼科クリニック

住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区西谷1-25-21 ポンデロッサ西谷1F・2F

電話番号:045-371-2666

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