アレルギー性結膜炎の新たな薬剤に注目です〈横浜市 梅の木眼科クリニック〉

query_builder 2024/03/26
一般眼科

桜の開花情報が少し聞こえ始めていますね。

ここ最近、スギ花粉もピークの時に比べると少し落ち着いてきたように思います。まだヒノキの花粉に反応がある方からすると、あと一月くらい症状が続くかと思います。

点眼や、内服は症状が落ち着いていても使用していただいていた方が効果が高いと言われているので、皆様引き続き治療を継続することをお勧めいたします。


さて、アレルギー性結膜炎の新しい治療薬について、先日眼科雑誌に掲載されていたので簡単にご紹介させて頂きます。それは”エピナスチン塩酸塩眼瞼クリーム”の第3相試験の結果が、現存治療と遜色なかったということです。


3相試験?エピナスチン塩酸塩?クリーム??という感じで読んでいたのですが、薬剤の治験は三段階に分かれており、実際の患者に使用してみて効果、副作用が出ないかを見る最終段階となっているようです。


エピナスチン塩酸塩は、眼科の点眼でよく使われているアレジオンの成分のことなのですが、実際の患者さんに使用するので、使用の効果や使い勝手についても回答してもらっていました。


結果としては、現在ポピュラーに使用されているアレジオンLX点眼液の1日2回点眼と比較して、夜一回まぶたに塗布するクリームの使用で症状の軽減はほぼ同等との結果でした。副作用は皮膚の発赤など軽度のものが見られただけで、使用を中止したら改善するくらいのものだったようです。


クリームなので、つけた後の不快感や煩わしさを感じられる方はある一定数でいらっしゃったようですが、日中の点眼がなくなる快適さが高評価で、点眼よりもクリームを好ましく感じられる方の方が多かったようです。


実際発売されるようになるのはまだもう少し先になるとは思いますが、点眼以外の剤型でステロイドの入っていないアレルギー性結膜炎治療薬は、点眼が苦手な方やお子様、点眼をつい忘れてしまうような方にとってはとても使いやすく、ありがたいもののように思います。今後続報等が出ましたらまたご案内していきたいと思います。









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梅の木眼科クリニック

住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区西谷1-25-21 ポンデロッサ西谷1F・2F

電話番号:045-371-2666

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